2017年9月20日
デザイン
【CSS】SVG + CSS3で簡単にアニメーションを作成する!

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目次
はじめに
今回はSVGとCSS3を使い、簡単なアニメーションを作成する方法をご紹介します。
この記事は特に、SVGのロゴ/イラストなどがあり、それに少し動きをつけたい!と思っている方に向けたものになります。
スクロールなどに合わせてアニメーションをつけたい方は、別の下記記事をご覧ください。
【JS】スクロールした時にCSSanimationを発動させる「scrollMonitor」
今回の記事で作っていくデモはこちらです。
See the Pen BwaYdz by Ayaka Sasaki (@ayausaspirit) on CodePen.
SVGをアニメーションさせる方法
まずはSVGをアニメーションさせる方法をご紹介します。
SVGをアニメーションさせる方法は大きく3つあります。
- SVGのコードの中に
<animate>
タグを入れ込み、アニメーションを設定させる方法 - snap.svg や SVG.jsのようにライブラリを使ってアニメーションを作る方法
- インラインSVGを入れ、CSSでそれぞれのSVGのパーツをアニメーションする方法
以前、私は 1.の (SVGのコードの中に<animate>
タグを入れ込む) 方法を試したことがあります。
しかし、SVGは(0,0)から(画像の横幅、画像の縦幅)の座標の上に それぞれのパーツをマッピングしていく、という方法をとっており、パーツを少し動かすにしても、座標を計算しなくてはいけないため、非常に時間がかかり、断念しました。
- の方法は複雑なアニメーションを作る際にはぜひ使いたいライブラリなのですが、私のように「ロゴをちょっと動かしたい」、程度の簡単なアニメーションを作成するにはちょっと重すぎる気がしました。
そこで、最終的に3の方法を試したところ、思ったよりもアニメーションが早く作成でき、なかなか良い感じでした。
では、こちらのアニメーションを作成方法をご紹介します。
See the Pen BwaYdz by Ayaka Sasaki (@ayausaspirit) on CodePen.
アニメーションするベクター画像を用意
まずは、イラストレーターなどSVGが書き出せるデザインツールを使用し、アニメーションを加えるベクター画像を用意します。
この際、SVGコードになるべく不要なものは入れたくないので、アニメーションをする際に不必要なグループなどは解いておきます。
同様に、背後に隠れている不必要なシェイプなどは消しておきます。
私は今回、こちらの画像を使用しました。
SVGをお掃除する
イラストレーターなどのデザインツールから吐き出されたSVGコードには不必要なコードが混じっています。
例えば、私のはき出されたコードには
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<!-- Generator: Adobe Illustrator 19.0.0, SVG Export Plug-In . SVG Version: 6.00 Build 0) -->
このようにDOCTYPE宣言やイラストレーターから作成されました、というコメントなどが入っています。
これらはアニメーションをする前にお掃除しておきます。
SVGをお掃除するツールはたくさんあるので、どれを使用されても構いませんが、個人的なオススメはGUIで手早くできるこちらです。
SVGOMG
ちなみに私の場合、コードをお掃除することで27.26%コードを圧縮することができました。
動かしたいパーツにクラス名を付与する
ここまでできたら、次は動かしたいパーツをCSSで拾えるように、クラス名を付与します。
私の場合、今回は全てのパーツを動かしたい、かつ別々に動かしたいので、それぞれに別のクラス名をつけますが、一緒に動かすパーツは同一のクラス名でOKです。
また、イラストレーターから吐き出したコードの場合、すでにデフォルトでidやクラスなどがついいるので、そちらを利用しても良いですし、覚えにくければスタイルを影響しない程度にidなどは消して新しくつけてもOKです。
ちなみに、このようなコードになっています。
See the Pen BwaYdz by Ayaka Sasaki (@ayausaspirit) on CodePen.
アニメーションを作成する
アニメーションを作成していきます。
アニメーションを0から作るのが不安な方や、少しでも効率的にコードが書きたい!という方はCSSアニメーションライブラリ、animate.cssやvivifyなどからコードをダウンロードしてくるのも良いかもしれません。
今回は、ポコポコと文字が弾けるようなアニメーションを作ります。
コードはこんな感じになりました。
@keyframes pop {
0% {
opacity: 0;
transform: scale3d(.3, .3, .3);
transform-origin: center;
}
5%, 100% {
opacity: 1;
}
15%{
transform: scale3d(1, 1, 1);
}
}
アニメーションを紐付ける
あとは、アニメーションを当てたい要素に先ほど作ったpop
のアニメーションを紐付けます。
.st1 {
-webkit-animation: pop ease-out 3s infinite;
animation: pop ease-out 3s infinite;
}
また、それぞれの文字ごとにアニメーションをするタイミングをズラしたいので、このようにanimation-delay
プロパティを設定していきます。
.a{animation-delay: 0.1s}
.g{animation-delay: 0.2s}
.e1{animation-delay: 0.3s}
.l{animation-delay: 0.4s}
.e2{animation-delay: 0.5s}
.e3{animation-delay: 0.6s}
これでできました!
もしWebサイトなどで使いたい場合、インラインでSVGを入れるのはなかなかコードが汚くなる可能性があります。
また、<img>
タグの中にSVGを入れると、ブラウザによってSVGが表示されない可能性があります。
おすすめは、CSS3のアニメーションの設定をSVGの中にインラインスタイルで書き込み、<object>
タグでSVGを読み込むという方法です。
<object type="image/svg+xml" data="logo.svg" class="logo">
bagelee <!-- 対応してない場合に表示される -->
</object>
まとめ
以上、今回はSVG + CSS3で簡単にアニメーションを作成する方法をご紹介しました。
SVGと聞くと、少し不安を抱く方もいらっしゃるかもしれませんが、実際にSVGのコードを触ることはほとんどありません。(それぞれのパーツにクラス名付与する部分だけです)
どちらかというとCSSアニメーションを多用するので、そちらをマスターすれば、かなり表現の幅が広がるので、ぜひ試してみてください。
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ogawa
雑食デザイナー。UI/UXデザインやコーディング、時々フロントエンドやってます。最近はARも。
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いわもと
デザイナーをしています。 好きな食べ物はラーメンです。

taishi kobari
フロントエンドの開発を主に担当してます。Blitz.js好きです。
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kubota shogo
サーバーサイドエンジニア。Ruby on Railsを使った開発を行いつつ月500kmほど走っています!
nishi tomoya
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aihara
グラフィックデザイナーから、フロントエンドエンジニアになりました。最近はWebAR/VRの開発や、Blender、Unityを触っています。モノづくりとワンコが好きです。
nagao
SIerを経てアプリのエンジニアに。xR業界に興味があり、unityを使って開発をしたりしています。
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Kainuma
サーバーサイドエンジニア Ruby on Railsを使った開発を行なっています
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sugimoto
asama
ando
iwasawa ayane

oshimo
異業界からやってきたデザイナー。 palanARのUIをメインに担当してます。 これからたくさん吸収していきます!