2017年7月18日
デザイン
【CSS】pointer-eventsプロパティと活用事例
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はじめに
本記事はCSSのpointer-events
プロパティとその活用事例をご紹介します。
「pointer-events」とはHTML要素に対するクリックイベントを制御することができるプロパティです。
今回の記事ではその活用事例の1つとして、グーグルマップのスクロールイベントをクリックした時だけ発動する方法をご紹介します。
今回使用する例は以下言語を使用しています:
- HTML
- CSS
- JQuery
ページ内に埋め込んだグーグルマップのスクロール
アクセスページなどにグーグルマップを埋め込むことはよくありますが、その時に注意しないといけないことの1つがグーグルマップのスクロールです。
そのまま埋め込んでしまうと、グーグルマップがある部分までは普通にスクロールし、グーグルマップに差し掛かった時点でスクロールが「拡大」として判定され、地図がどんどん拡大してしまいます。
サンプル動画
スクロールについて
以前は「ユーザーはスクロールしない」ので、スクロールしなくとも見える「ファーストビュー」にコンテンツを詰め込むことが推奨されていましたが、すでにいくつかの調査によりユーザーがページ内でスクロールする確率や範囲が広がっていることがわかっています。
例えば、データアナリティクスを専門とするCharbeatはユーザーがWebサイトのエンゲージメントの65.7%はファーストビュー以外で起こっていると発表しています。
また、ページを解析するためのヒートマップツールを提供しているClickTale も120,000ページのWeb サイトを解析した調査結果を発表しました。その調査によると、スクロールできるページのうち76%に何らかのスクロールアクションがあり、22%がページの最後までスクロールされています。
つまり、平均的なサイトは訪問するユーザーの5人に1人がページの最後までスクロールしていることがわかります。
Google Mapでのスクロールの役割
ユーザーがよく使う「スクロール」アクション。何も対処をしないと、グーグルマップに差し掛かった際に地図がどんどん拡大するイライラページが出来上がってしまいます。
とはいえ、「地図を拡大してもっと詳しく道を見たい!」というユーザーや、「もう少し地図を縮小して周りの建物などを見たい!」というユーザーもいるでしょう。
両方に対処するため、今回のコードでは以下3点の機能を盛り込みます。
2. ユーザーがクリックしたあとはスクロールすると地図が拡大する
3. ユーザーが地図の外にマウスカーソルを出したら、またクリックするまでスクロールしても地図を拡大させない
CSSの「pointer-events」とクリックイベントに及ぼす影響
今回のコードではCSSの「pointer-events」というものを使用します。
「pointer-events」とはHTML要素に対するクリックイベントを制御することができるプロパティです。
pointer-eventsプロパティでよく使用する値は2つです。auto
とnone
です。
デフォルトでは、pointer-events: auto;
になっています。
pointer-events: none;
に指定を変更するとクリックができなくなります。それに加え、マウスカーソルの形がデフォルトのままになります。さらに、CSSのhover
やactive
などの状態やJavaScriptのクリックイベントも作動しなくなります。
CSSで指定するものなのですが、JavaScriptのような働きをしてくれます。
例えば、.disable
や.inactive
のものに対してpointer-events: none;
を設定することによって、
<a>
タグで囲んだものでも、マウスカーソルに反応しないようにすることができます。
今回は、ページが読み込まれた時にpointer-event: none;
を設定、地図をクリックしたらpointer-event: auto;
に変更、最後にマウスが地図を外れたら再度pointer-event: none;
を設定します。
まずは、HTMLのコードですが、下記のようにしておきます。
HTML:
<div class="map_container">
<iframe id="map" src="https://www.google.com/maps/embed?pb=!1m18!1m12!1m3!1d3240.916874893872!2d139.7034340652587!3d35.67904873019479!2m3!1f0!2f0!3f0!3m2!1i1024!2i768!4f13.1!3m3!1m2!1s0x60188cb8b8fae637%3A0xe30dbf6efc70fcc0!2zSmFwYW4sIOOAkjE1MS0wMDUxIFTFjWt5xY0tdG8sIFNoaWJ1eWEta3UsIFNlbmRhZ2F5YSwgNCBDaG9tZeKIkjjiiJI2LCDjgrfjg6vjg5Djg7zjg5Pjg6s!5e0!3m2!1sen!2s!4v1493277018469" width="100%" height="450" frameborder="0" style="border:0" allowfullscreen></iframe>
</div>
ポイントとしては、マップを表示する<iframe>
以外にもう一つ<div>
を使用して<iframe>
を囲むことです。
CSS:
#map{
pointer-events: none;
}
JQuery:
$(function(){
var googleMap = $('#map');
$('.map_container').click(function() {
googleMap.css('pointer-events', 'auto'); //地図をクリックしたら`pointer-event: auto;`に変更
});
googleMap.mouseleave(function() {
googleMap.css('pointer-events', 'none'); //マウスが地図を外れたら再度`pointer-event: none;`を設定
})
});
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サーバーサイドエンジニア。SIerを経て2019年7月に入社。日々学習しながらRuby on Railsを使った開発を行っています。
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フロントエンドエンジニア WebGLとReactが強みと言えるように頑張ってます。
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WebAR/VRの企画・開発をやっています。森に住んでいます。
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suzuki
miyagi
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ogawa
雑食デザイナー。UI/UXデザインやコーディング、時々フロントエンドやってます。最近はARも。
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いわもと
デザイナーをしています。 好きな食べ物はラーメンです。

taishi kobari
フロントエンドの開発を主に担当してます。Blitz.js好きです。
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kubota shogo
サーバーサイドエンジニア。Ruby on Railsを使った開発を行いつつ月500kmほど走っています!
nishi tomoya
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aihara
グラフィックデザイナーから、フロントエンドエンジニアになりました。最近はWebAR/VRの開発や、Blender、Unityを触っています。モノづくりとワンコが好きです。
nagao
SIerを経てアプリのエンジニアに。xR業界に興味があり、unityを使って開発をしたりしています。
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Kainuma
サーバーサイドエンジニア Ruby on Railsを使った開発を行なっています
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sugimoto
asama
ando
iwasawa ayane
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oshimo
異業界からやってきたデザイナー。 palanARのUIをメインに担当してます。 これからたくさん吸収していきます!