2018年6月7日
デザイン
デザインのバージョン管理に使えるツールを一挙紹介!
はじめに
デザインのバージョン管理がだんだんとデザイン界隈に浸透してくるにつれ、バージョン管理のツールもどんどん増えて来ましたね。
今日の記事はそんな増え続けるデザインのバージョン管理のツールを一挙紹介し、それぞれどういった特徴があるのかをご紹介します。
結局何を使えば良いの?
最初に簡単にお伝えしておくと、今のところデザインのバージョン管理ツールは大きく6つあります。
現状だと、一番使いやすいのは間違いなくAbstractですが、こちらは値段も少しお高めです。スタータープランで、1人1月$9-10(USD) – (コントリビューターごとなので、3人コントリビューターがいると 1月$27-30かかります)。ビジネスプランだと$15-16.67(USD)です。
料金表:
もう少し低価格でとりあえずはじめたいという方にはKactusがおすすめです。こちらもある程度使うとお金はかかりますが、もともとKactusはGithubをベースに開発されているので、Githubに慣れているデザイナーさんとかであればUIもシンプルなKactusが良いと思います。
ちなみに、bageleeでは、様々なデザインツールを比較できるサイトをご紹介しています。
【ツール】もうデザインツール比較には困らない!Uxtools.co
また、Abstractの使い方やアップデートなども定期的に発信してますので、ぜひご覧ください。
Abstract 記事一覧
デザインのバージョン管理
そもそもデザインを「バージョン管理する」という概念自体は以前からありました。
私も、以前は design_final.psd
と名前をつけ意気揚々とクライアントに提出したものに修正依頼がきて、design_newfinal.psd
,design_newfinal1.psd
,design_newfinal2.psd
, design_newfinalfinal.psd
など謎のファイルが増えていった記憶があります。
私だけでなく、多くのデザイナーがこのような経験があると思います。
こういった経験を踏まえて、デザインのバージョン管理ができるツールがある、と知ったときはすぐに「便利そう!」「試そう!」と思いました。
ただ、バージョン管理には他にもメリットがあります
バージョン管理のメリット
- 複数のデザイナーが同時に1つのプロジェクトに取りかかれる
- 必要な時には以前のプロジェクトに戻ることができる
- チームメンバーに変更の確認を簡単にしてもらえる
- デザインに対するフィードバックをプロジェクトごとに一箇所に管理できる
など
1人で作業する人にももちろんメリットはありますが、特にチームで作業しているとバージョン管理できることの恩恵を感じることができます!
現状出ているツール一覧
現状出ているツールは大きく6つです!
1つ1つ簡単に特徴やインターフェースをご紹介します。
Abstract
まずご紹介するのは、一番最初に発表されたAbstractです。
できること
- バージョン管理 (ブランチを作る, 変更をコミットする, 特定のコミットをマージする)
- 変更管理 (変更がある場所をside-by-sideで見比べることができる)
- ファイル管理 (ファイルが削除されたりしたら変更として出てくる)
- フィードバック (変更したデザインに対してコメント、そのコメントに対して返信などができる)
- slackなどと連携し、通知を受け取ることができる
UI
Abstractのインターフェースはこんな感じです。
バージョン0.7でUIに大きな変更が加えられてからサイドバーが固定になりました。
下記、画像はバージョンが変更された際の公式のブログで使われていた画像です。
使い方
Abstractの使い方ですが公式で紹介されているように、下記の手順だと間違いないと思います。
基本全てのバージョン管理ツールが同じような手順なので、Abstractのみ紹介します。
- Projectを作る
-
Sketchファイルをインポートする
-
ブランチを作る
-
編集してコミットする
-
変更を確認する (チームで作業しているのであれば別の人に見てもらってください)
-
問題なければマージする
Git for Sketch plugin
特徴
- ツールではなくプラグイン
- Sketchに行った変更がpng画像として出力されるので、比べることができる
- 軽い
- Githubを元に作られている
- 無料で使える
- 100MB以上のファイルを作りたいときはGit LFSを使用する
UI
Kactus
特徴
- Git for Sketch pluginを元に開発されたツール
- シンプルなUI
- Sketchファイルをそのまま保存するのではなく、小さいjsonファイルを作成し、そこから変更を加えるので従来のバージョン管理ツールより軽め
- 無料の基本プランがある
- Githubを元に作られている
- 先ほどと同じく100MB以上のファイルを作りたいときはGit LFSを使用する
UI
Plant
特徴
- UIが綺麗
- 他のバージョン管理ツールに比べて、少し遅め
- Sketchのインスペクタにも追加することが可能
- 無料の基本プランがある (1GB, 3プロジェクト, 5メンバー)
- 簡単なチュートリアルがある
UI
Folio
特徴
- Viewerは永遠に無料
- 既存のGitリポジトリからクローンができる
- Gitlabとのintegration
- 今は開発されていないので注意 (ツール自体は結構古くなっています)
UI
Trunk
特徴
- 2018年4月にできたツールで、2018年7月時点では最新のバージョン管理ツール
- SketchとPhotoshopファイルに対応
- 無料
- デザインの公開リンクが作れる
UI
まとめ
以上、今日は増え続けるデザインのバージョン管理のツールを一挙紹介し、それぞれどういった特徴があるのかをご紹介しました。
4月末に新しくTrunkが発表され、このままだとどんどん増えてわからなくなる!という方もいるかと思いまとめてみました。
ぜひ、新しいTrunkも使ってみてください!
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