2021年12月20日

【Unity】Androidでもできるオクルージョン実装ライブラリをまとめてみた!

目次

  1. はじめに
  2. ARFoundation
  3. Niantic Lightship ARDK
  4. Kudan AR SDK
  5. Vuforia
  6. まとめ

はじめに

この記事は新しい技術にチャレンジし続けるpalanのアドベントカレンダーDay20の記事です!

昨日は「JavaScriptのクラス構文でビンゴゲームを作る」についての記事でした。

JavaScriptのクラスを使ってビンゴゲームを作る

今回はUnityとAndroidで使える、ARのオクルージョン(遮蔽物)表現ができるライブラリについてまとめてみました!
近年ではLiDARを搭載したiPhoneによるオクルージョン表現が非常に進歩しています。Android端末ではiPhoneに比べ精度は劣るものの、全くできない訳ではないようです。
今回は下記の4 種類紹介させていただき、そのうち2種類は実際に動かして比較をしてみました。残りの2例は主に公式サイトのデモとして紹介されている動画リンクをご紹介します。

ご紹介するライブラリ
  • ARFoundation
  • Niantic Lightship ARDK
  • Kudan AR SDK
  • Vuforia

ARFoundation

概要

ARFoundationは、IOSとAndroidの区別をあまり意識することなく、画像(マーカー)の認識、顔認識、平面認識なのどさまざまなARプロジェクトを開発することができます。Unityが開発しており、導入が非常に簡単であることと、利用料金がかからないことがメリットとして挙げられます。

実例

公式で動画が確認できなかったため、デモを作成して動かしてみました。

今回セッティングなどは割愛しますが、こちらの動画を参考にさせていただきました!


初めは椅子の認識がうまくできていなかったものの、椅子に対してオクルージョンの表現ができていることが確認できます。

Niantic Lightship ARDK

概要

Niantic Lightship ARDKは、「ポケモンGO」や「ピクミン ブルーム」などをリリースしているNianticによって、今年(2021年)11月に正式リリースされたばかりの開発キットです。Mapping(現実世界の凹凸や遮蔽物の把握)、Understanding(空や建物など環境の理解)、Sharing(マルチプレイによる共有)を主軸としたARの構築に特化しています。

利用料金も2022年の4月末までは無料で使用でき、5月1日からはマルチプレイを使用した場合、MAU(月間アクティブユーザー数)が5万人を超えると料金が発生します(それ以外の機能は引き続き無料)。

実例

こちらも公式のチュートリアルを参考にさせていただきました!

先程のARFoundationに比べ、認識もよくスムーズに表現ができているように見えますね。

Kudan AR SDK

概要

Kudan AR SDKは、日英に拠点をおくKudan社によって開発されているARライブラリで、機種を選ばず広く使うことができるのが特徴です。

開発は無料で行えますが、アプリの発行時にライセンス購入が必要です。日本語のドキュメントやデモも用意されているため、とっつきやすいライブラリと言えます。

実例

デモ動画はこちらに確認できます!缶ジュースの周囲を走り回る選手がみられますね!
先程の2例と表現の仕方が少し異なるため単純な比較はできませんが、実背景とモデルとの間にほとんど違和感がありません。

Vuforia

概要

Vuforiaは、広く使われてきたAR開発ライブラリです。開発は無料で行えますが、アプリの発行時にライセンス購入が必要です。オクルージョンの表現の仕方としては、あらかじめオブジェクト(Object Scan)または部屋のスキャン(Area Target)と登録が必要のため準備が大変ですが、精度は非常に良さそうです。

実例

公式の記事ではないのですが、こちらに実装例が紹介されていました!少し今までとは様子が異なり、マーカーである箱の中にオブジェクトが透けて見える形になります。
https://atmarkit.itmedia.co.jp/ait/articles/1601/08/news034_3.html

また、Area Targetに関してはこちらで確認することができます!大きさを問わず、さまざまなモデルに対して高精度でオクルージョン表現ができていますね。

まとめ

以上、4種のライブラリをご紹介しました!
最後に、それぞれのライブラリの簡単な比較表を作ってみました。

表の各項目はあくまで記事作成者の主観によるものであり、Androidにおいてオクルージョン機能を使用した場合に限った評価であることにご注意ください。

スクリーンショット 2021-12-17 14.27.13.png (56.3 kB)

それぞれのライブラリごとに特徴があり、実現したいことや規模感に合わせて選択できそうですね。
Androidでもオクルージョンを使った本格的なアプリが作れそうです。

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