2018年5月14日
プログラミング
Reactでスマートスピーカーのコマンド発音サービスを作ろう(2)【作りながら覚えるReact】
はじめに
Reactの基本をサービスを作りながら学んでいくシリーズの第二回!
前回はCreate React Appを使い、スマートスピーカーの発音サービス(Smart Speaker’s Commands Speaker)を作っていきました。
今回はJSXを使用しUIを作っていきます。
また、コンポーネントを追加する方法もご紹介します。
UIを作っていく
前回はBootstrapとFont AwesomeをCDNから呼び出しましたね。
今回はそれらを使用し、JSXでデザインを作っていきます。
src/app.js
import React, { Component } from 'react';
import './App.css';
class App extends Component {
render() {
return (
<div>
<div className="bg-dark">
<div className="container">
<div className="row">
<div className="col-sm-2 col-md-2 py-3">
<h4 className="text-white">
<i className="fas fa-microphone"></i>
SSCS
</h4>
</div>
<div className="col-sm-10 col-md-10 py-3">
<p className="text-white">スマートスピーカーのコマンド発音代行サービス</p>
</div>
</div>
</div>
</div>
<div className="jumbotron">
<header className="text-center">
<h2>Smart Speaker's Commands Speaker (SSCS)</h2>
<p>スマートスピーカーのコマンドを日本語で発音して代行してくれるサイトです。コマンドをクリックすると発音されます。<br/>
コマンドの追加は<a href="https://github.com/eishis/smart-speakers-commands-speaker" target="_blank" rel="noopener noreferrer">こちらから</a>お願いします。
</p>
</header>
</div>
<div className="container">
<div className="row">
<div className="col-sm-6 mb-2 mt-2">
<h2><i className="fab fa-amazon"></i> Alexa</h2>
<div className="row">
<div className="col-sm-6 mb-2 mt-2">
<button className="card">
<div className="card-body">
<h4 className="card-title text-left">
<i className="fas fa-play"></i>
音楽かけて
</h4>
<p className="card-text text-left">
ランダムで音楽をかけてくれるコマンドです。
</p>
</div>
</button>
</div>
</div>
</div>
<div className="col-sm-6 mb-2 mt-2">
<h2><i className="fab fa-google"></i> Google Home</h2>
<div className="row">
<div className="col-sm-6 mb-2 mt-2">
<button className="card">
<div className="card-body">
<h4 className="card-title text-left">
<i className="fas fa-play"></i>
音楽かけて
</h4>
<p className="card-text text-left">
ランダムで音楽をかけてくれるコマンドです。
</p>
</div>
</button>
</div>
</div>
</div>
</div>
</div>
</div>
);
}
}
export default App;
基本的にHTMLとほぼ同じような形で書いています。
class
ではなくclassName
であるところがポイントです。
これでコマンドを1つずつ追加していけば、一応はUIは出来上がりそうですね。
コンポーネントを追加する
これでもUIは問題なさそうですが、1つずつコマンドを追加していくのは大変そうです。
また、 前回 の記事にあったReactの特徴として Component-Based
の説明として「コンポーネントは再利用することができ、より効率的なUI構築を可能にします。」とありました。
このコマンドを表示する部分については、コンポーネントを使用することで再利用していくのが良さそうですね。
ディレクトリ
Reactのディレクトリ構成については好みもありますが、今回はsrcの下にcomponentsというディレクトリを作り、その中に共通のパーツを入れていきましょう。
speaker_button.js
というファイルを作っていきます。
src/components/speaker_button.js
import React, { Component } from 'react';
export default class SpeakerButton extends Component {
render() {
return (
<div className="col-sm-6 mb-2 mt-2">
<button className="card">
<div className="card-body">
<h4 className="card-title text-left">
<i className="fas fa-play"></i>
音楽かけて
</h4>
<p className="card-text text-left">
ランダムで音楽をかけてくれるコマンドです。
</p>
</div>
</button>
</div>
);
}
}
前回学んだJSXですね。
app.jsで2回呼び出されていたコマンド発音ボタンについて、共通化しコンポーネント化しました。
AlexaとGoogle Homeでコマンドが異なるケースがありますが、その対策として後ほどpropsを使っていきます。
では、このコンポーネントをapp.jsから呼び出してみましょう。
とはいっても何も難しいことはなく、import
で先程のコンポーネントから、exportしていたクラス名であるSpeakerButton
を呼び出すだけです。
import React, { Component } from 'react';
import './App.css';
import SpeakerButton from './components/speaker_button';
class App extends Component {
render() {
return (
<div>
<div className="bg-dark">
<div className="container">
<div className="row">
<div className="col-sm-2 col-md-2 py-3">
<h4 className="text-white">
<i className="fas fa-microphone"></i>
SSCS
</h4>
</div>
<div className="col-sm-10 col-md-10 py-3">
<p className="text-white">スマートスピーカーのコマンド発音代行サービス</p>
</div>
</div>
</div>
</div>
<div className="jumbotron">
<header className="text-center">
<h2>Smart Speaker's Commands Speaker (SSCS)</h2>
<p>スマートスピーカーのコマンドを日本語で発音して代行してくれるサイトです。コマンドをクリックすると発音されます。<br/>
コマンドの追加は<a href="https://github.com/eishis/smart-speakers-commands-speaker" target="_blank" rel="noopener noreferrer">こちらから</a>お願いします。
</p>
</header>
</div>
<div className="container">
<div className="row">
<div className="col-sm-6 mb-2 mt-2">
<h2><i className="fab fa-amazon"></i> Alexa</h2>
<div className="row">
<SpeakerButton>
</SpeakerButton>
</div>
</div>
<div className="col-sm-6 mb-2 mt-2">
<h2><i className="fab fa-google"></i> Google Home</h2>
<div className="row">
<SpeakerButton>
</SpeakerButton>
</div>
</div>
</div>
</div>
</div>
);
}
}
export default App;
<SpeakerButton>
</SpeakerButton>
発音ボタン部分がだいぶコンパクトになりましたね。
Propsを渡す
先程補足でも記載しましたが、今のところだとSpeakerButton内では、Google Homeなのか、Alexaのボタンなのかという情報がわかりません。
ですが、実際に発音する際にはGoogle HomeとAlexaでは呼びかけのセリフが異なりますし、そもそもコマンドが異なってくるケースがあります。
まず、AlexaのSpeakerButtonなのかGoogle HomeのSpeakerButtonなのかがわかるようにする必要がありそうです。
そんなときはProps
を使用します。
Propsとは
Propsは、コンポーネント呼び出し時に設定する属性値(情報)です。当然、呼び出されたコンポーネントの中でも属性値を参照することができます。
また、値については一回値を設定した後は変更ができない、という性質を持っています。
つまり、今回のケースだとApp.js内からSpeakerButtonを利用する際にPropsを設定することができますが、子コンポーネント内でPropsの書き換えはできません。(参照はできる)
具体的な使い方としては、
<コンポーネント Props名= 値>
のような形で設定します。
例えば今回のような場合だと、このようになります。
<SpeakerButton speaker_type="alexa">
</SpeakerButton>
<SpeakerButton speaker_type="google">
</SpeakerButton>
speaker_typeにalexa(google)を設定しSpeakerButtonコンポーネントを呼び出しています。
呼び出された側では、this.props.Props名
で取り出すことができます。
今回の場合this.props.speaker_type
でalexaかgoogleかの値を取得します。
speaker_button.js
でこのようにspeaker_typeの値を表示させてみましょう。
<h4 className="card-title text-left">
<i className="fas fa-play"></i>
{this.props.speaker_type}音楽かけて
</h4>
すると、こちらのようにPropsとして指定したspeaker_typeが表示されるはずです。
JSX内では中括弧{}で囲むことでJavaScriptの式を中に書くことができます。
まとめ
今回はJSXでUIを作っていきました。
また共通部分をコンポーネント化し、コードをすっきりさせ、Propsの渡し方も解説していきました。
次回はコマンドの表示部分とデータ部分を分割し、実際に発音もさせていきます。
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