2021年4月9日
プログラミング
Slack OAuth x React で Slack ユーザー認証を作ってみた!
はじめに
社内プロジェクトで Slack OAuth に触れる機会があったので、
今回はこちらを使ったユーザー認証について紹介していきます!
この機能を使うことで Slack のユーザー情報を使用したユーザー認証を実装することができます!
対象読者
・Slack のユーザー情報を使用してユーザー認証を実装したい方
この記事で主に説明するもの
・Slack OAuth を使用するための Slack アプリの準備
・ユーザー認証を実装するための React の準備
この記事で説明しないもの
・OAuth について
参考 にて分かりやすい記事をまとめております。
1 : Slack アプリの準備
新規 Slack アプリの追加
・https://api.Slack.com/apps にアクセスします。
・Create New App で App Name と Development Slack Workspace を設定します。
Slack アプリ情報のメモ
・App Credentials の Client ID と Client Secret をメモします。 (取扱注意)
リダイレクトURLの追加
・OAuth & Permissions に移動します。
・OAuth Tokens & Redirect URLs に開発環境のローカルURLと本番環境のURLを設定します。
権限の編集
・Scopes に users:read を設定します。
2 : React アプリの準備
新規 React アプリの追加
// terminal
yarn create react-app {{ 任意のフォルダ名 }} --template typescript
axios の追加
// terminal
yarn add axios
環境変数の追加
yarn start
では .env.development の値が、
yarn build
では .env.production の値が適用されます。
// .env
REACT_APP_SLACK_CLIENT_ID={{ Slackアプリの Client ID }}
REACT_APP_SLACK_CLIENT_SECRET={{ Slackアプリの Client Secret }}
// .env.development
REACT_APP_SLACK_REDIRECT_URI={{ 開発環境のローカルURL }}
// .env.production
REACT_APP_SLACK_REDIRECT_URI={{ 本番環境のURL }}
ユーザー認証処理の追加
Content-Type が application/x-www-form-urlencoded の場合は、
new URLSearchParams()
でパラメータを管理します。
// api/slack.ts
import axios from 'axios'
export const getUser = (code: string) => {
const params = new URLSearchParams()
params.append('code', code)
params.append('client_id', process.env.REACT_APP_SLACK_CLIENT_ID!)
params.append('client_secret', process.env.REACT_APP_SLACK_CLIENT_SECRET!)
params.append('redirect_uri', process.env.REACT_APP_SLACK_REDIRECT_URI!)
return axios.post('https://slack.com/api/oauth.access', params)
}
export const slackRedirectURI = process.env.REACT_APP_SLACK_REDIRECT_URI!
export const slackLoginURI = `https://slack.com/oauth/authorize?client_id=${process.env.REACT_APP_SLACK_CLIENT_ID!}&scope=identify&redirect_uri=${process.env.REACT_APP_SLACK_REDIRECT_URI!}`
アクセストークン保存処理の追加
他の Slack API でもアクセストークンを流用できるように
sessionStorage
に保存します。
// api/session.ts
const sessionStorage = window.sessionStorage
export const setSessionUser = (access_token: string, user_id: string) => {
const sessionUser = JSON.stringify({ access_token, user_id })
sessionStorage.setItem('oauth-test', sessionUser)
}
export const getSessionUser = () => {
const sessionUser = JSON.parse(sessionStorage.getItem('oauth-test')!)
return sessionUser!
}
ログイン状態判定処理の追加
URL に code
というパラメータが含まれていたら…
ユーザー認証を実施して、sessionStorage
にアクセストークンを保存します。
URL に code
というパラメータが含まれていなかったら…
sessionStorage
にアクセストークンが保存されているかを確認します。
// hooks/useAuth.tsx
import { useEffect, useState } from 'react'
import { getUser, slackRedirectURI } from '../api/slack'
import { getSessionUser, setSessionUser } from '../api/session'
export const useAuth = () => {
const [isAuthenticated, setIsAuthenticated] = useState(false)
const [hasError, setHasError] = useState(false)
useEffect(() => {
(async () => {
const params = new URLSearchParams(window.location.search)
const code = params.get('code')
if (code) {
try {
const response = await getUser(code)
setSessionUser(response.data.access_token, response.data.user_id)
window.location.href = slackRedirectURI
} catch (err) {
console.log(err)
setHasError(true)
}
} else {
if (getSessionUser()) {
setIsAuthenticated(true)
} else {
setHasError(true)
}
}
})()
}, [])
return { isAuthenticated, hasError }
}
ログイン状態から表示するコンテンツを決定
// App.tsx
import { slackLoginURI } from './api/slack'
import { useAuth } from './hooks/useAuth'
function App() {
const { isAuthenticated, hasError } = useAuth()
if (!isAuthenticated || hasError) {
return (
<div>
ログイン前のコンテンツ
<a href={slackLoginURI} ></a>
</div>
)
}
return (
<div>ログイン後のコンテンツ</div>
)
}
export default App;
これで Slack OAuth を使ったユーザー認証の完成です!
おわりに
いかがでしたか?
Slack OAuth を使用すると思っているよりも簡単にユーザー認証を実装できます。
また、アクセストークンを sessionStorage
に保存しているので、
他の Slack API を使用する際にパラメータとして設定すれば Slack の情報を使ったアプリを作ることができます!
ぜひお試しください!
参考
Reactのお仕事に関するご相談
Bageleeの運営会社、palanではReactに関するお仕事のご相談を無料で承っております。
zoomなどのオンラインミーティング、お電話、貴社への訪問、いずれも可能です。
ぜひお気軽にご相談ください。
この記事は
参考になりましたか?
0
0
関連記事
2022年5月13日
Reactでオセロゲームを作る
2021年4月9日
Slack OAuth x React で Slack ユーザー認証を作ってみた!
2021年3月1日
Reactで使えるバリデーションライブラリを紹介!
2021年2月22日
Hasura Cloud × Auth0 × React でお手軽にTodoアプリを作ってみた!
2020年12月12日
Blitz.jsとTailwind CSSでメモ帳アプリの作成【第2弾】
2020年12月8日
コンポーネントを実装するときに意識すること
簡単に自分で作れるWebAR
「palanAR」はオンラインで簡単に作れるWebAR作成ツールです。WebARとはアプリを使用せずに、Webサイト上でARを体験できる新しい技術です。
palanARへpalanでは一緒に働く仲間を募集しています
正社員や業務委託、アルバイトやインターンなど雇用形態にこだわらず、
ベテランの方から業界未経験の方まで様々なかたのお力をお借りしたいと考えております。
運営メンバー
Eishi Saito 総務
SIerやスタートアップ、フリーランスを経て2016年11月にpalan(旧eishis)を設立。 マーケター・ディレクター・エンジニアなど何でも屋。 COBOLからReactまで色んなことやります。
sasakki デザイナー
アメリカの大学を卒業後、日本、シンガポールでデザイナーとして活動。
やまかわたかし デザイナー
フロントエンドデザイナー。デザインからHTML / CSS、JSの実装を担当しています。最近はReactやReact Nativeをよく触っています。
Sayaka Osanai デザイナー
Sketchだいすきプロダクトデザイナー。シンプルだけどちょっとかわいいデザインが得意。 好きな食べものは生ハムとお寿司とカレーです。
はらた エンジニア
サーバーサイドエンジニア Ruby on Railsを使った開発を行なっています
こぼり ともろう エンジニア
サーバーサイドエンジニア。SIerを経て2019年7月に入社。日々学習しながらRuby on Railsを使った開発を行っています。
ささい エンジニア
フロントエンドエンジニア WebGLとReactが強みと言えるように頑張ってます。
Damien
WebAR/VRの企画・開発をやっています。森に住んでいます。
ゲスト bagelee
かっきー
まりな
suzuki
miyagi
ogawa
雑食デザイナー。UI/UXデザインやコーディング、時々フロントエンドやってます。最近はARも。
いわもと
デザイナーをしています。 好きな食べ物はラーメンです。
taishi kobari
フロントエンドの開発を主に担当してます。Blitz.js好きです。
kubota shogo
サーバーサイドエンジニア。Ruby on Railsを使った開発を行いつつ月500kmほど走っています!
nishi tomoya
aihara
グラフィックデザイナーから、フロントエンドエンジニアになりました。最近はWebAR/VRの開発や、Blender、Unityを触っています。モノづくりとワンコが好きです。
nagao
SIerを経てアプリのエンジニアに。xR業界に興味があり、unityを使って開発をしたりしています。
Kainuma
サーバーサイドエンジニア Ruby on Railsを使った開発を行なっています
sugimoto
asama
ando
iwasawa ayane
oshimo
異業界からやってきたデザイナー。 palanARのUIをメインに担当してます。 これからたくさん吸収していきます!