2018年2月23日
デザイン
SketchファイルからWeb・モバイルアプリで使えるアニメーションが作れるHaikuを試してみた
はじめに
本記事ではSketchファイルからWebやモバイルアプリ用のアニメーションが作れるHaikuというツールをご紹介します!
haikuは2018年の2月に正式リリースされていて、FigmaやSketchなどもともとアニメーションを得意としていなかったツールのファイルからアニメーションを作れることで非常に話題に上がっているツールです。
また、さらにすごいことに、作ったアニメーションファイルはgifなどの画像形式にできるのはもちろん、Webで使えるようにVanilla JS / HTML + CDN / React / Vue JSで書き出せたり、モバイルで使えるように iOS/ Android/ React Native で書き出せたりします!
今回の記事では、haikuとはそもそもどういったツールでどんなことができるのか、何がすごいのか試してみた感想をご紹介します。
haikuとは
haikuとはSketchファイルからアニメーションを作ったり、そのアニメーションからコードを吐き出したりすることができるツールです。
「Sketchとアニメーション」に関していうとPrincipleやFramer, Flinto, Atomicなど前からSketchファイルをインポートし、アニメーションを作れるようにする、というツールは以前からありましたが、最近では animatemate、anima app の Timeline for Sketch、DiyaのようにSketchプラグインとしてエクスポートせずともSketchファイル内で作れるようにできるものも増えています。
ちなみに、Atomicはフリープランがあり、bageleeではそれを試してみた感想をまとめてますので、ご興味ある方はどうぞ。
Atomic↓
【Atomic】フリープランができたのでプロトタイプツール、Atomicを使ってみた
そんな盛り上がりを見せているSketchとアニメーションですが、今回はその中でも、Haikuに焦点を当て、なぜこんなにたくさんツールが出ている中、Haikuが注目されているのかをご紹介できればと思います。
まず、Haikuの特徴は大きく6つあります。
– Sketchとの互換性
– タイムラインベースのアニメーション
– アクションを使ったインタラクティブコンポーネント
– 関数などを使ったダイナミックコンポーネント
– HTML/JSやReact JSに埋め込みが可能
– Native iOS や AndroidにもLottieを使ってレンダーすることができる
つまり複雑なアニメーションが作れるのはもちろんですが、作ったアニメーションをディベロッパーにハンドオフする必要がなく、Haikuが吐き出したコードをそのまま使うことができます。
すごい!!
ちなみに、英語ではありますが、Haikuの人気に火をつけたmediumの記事がありますので、もしよかったら読んでみてくださいね。
Motion design for the web, iOS & Android with Haiku
haikuを使ってみた
では、早速haikuを使ってみたいと思います。
詳しくはこちらから登録、ダウンロードしてください。
Haiku
まずHaikuを開くと、簡単なチュートリアルを受けることができます。
チュートリアルを受けると、デフォルトで入っているプロジェクトを元に簡単なアニメーションの作り方をスライドショー形式で見せてくれます。
チュートリアルのスライドショー
初心者の方は、こちらのチュートリアルに一通り目を通すことをおススメします。
今回はHaikuを使ってbageleeのキャラ、ベグ丸くんに動きをつけていきたいと思います。
ちょっと画像が粗く、簡単なアニメーションではありますが、こんな感じのものを作っていきます。
まずは、インターフェースの右上の「+」ボタンから新しいプロジェクトを開きます。
プロジェクトに名前をつけます。
プロジェクトがロードしたら、このような画面が出てきます。
左のサイドバーには、アニメーションを作る際のアセットなどが入り、下の方に見えているのは細かいアニメーションのタイミングなどを調整するタイムラインです。
サイドバー上の「+」ボタンからSVGやSketchファイルを読み込んでいきます。
ただし、Sketchファイルから読み込む場合、HaikuはSketchファイル上にある全てのものを読み込むわけではなく、アートボードとスライスされたもののみ読み込むので、注意してください。
動かしたいパーツは別々で書き出さないといけないので、私のSketchファイルは今回このような感じになりました。
こちらを読み込むと、サイドバーの「Slices」というところにそれぞれのパーツが出てきます。
これをそれぞれアートボードにドラッグし、ベグ丸くんを組み立てます。
組み立てが終わったら、いよいよそれぞれのパーツに動きをつけていきます。
まずはタイムラインの表示が「frames(フレーム)」と「seconds(秒)」の2種類があるので、タイムライン左上部分から慣れている方を選んでください。
私は今回はsecondsで作っていきます。
今回、私はベグ丸くんはぴょんぴょんジャンプしているアニメーションを作りたいので、0.5秒のところにタイムラインのカーソルを合わせ、その時のベグ丸くんの胴体や手、足の位置を調整します。
そのまま再生すると動きが「linear」で単調になってしまうので、 easing(アニメーションに緩急をつけるエフェクト)を追加していきます。
今回は「ease in」の「Cubic」を選びました。
ここまでできたら、次に地面に戻ってきた時のベグ丸くんの胴体や手、足の位置を1秒のところで作り、最後にまたtweenの部分の微調整をします。
アニメーションができたら右上の「publish」をクリックすると、シェアリンクが出てくるのはもちろん、web、モバイル、GIFで書き出せるようにそれぞれボタンが出てきます。(少しローディング時間がかかるので、ご注意ください)
例えば、react nativeの部分をクリックするとこのような説明が出てきます。lottieを使ってね、lottie.jsonを埋め込んでね、と言われます。
今回に関しては、こちらに埋め込みができればokなので、gifアニメーションのリンクをコピーします。
こちらが出来上がったものです!
bageleeがhaikuで紹介されました!
追記です:
蛇足ですが、みなさまのおかげでbageleeで作った本デモがhaikuの community showcaseで紹介されました!
私のデモの他にもレベルの高くてかっこいいアニメーションがたくさん置いてあるので、ぜひご覧ください!
まとめ
以上、今回はHaikuを使って簡単なアニメーションを作る方法をご紹介しました。個人的にはSketchで作ったものを再度組み立てないと行けない、というところが少し面倒だと感じましたが、Sketchファイル全体をHaikuが読み込むと遅くなってしまうので、こういった対応をしているんだろうな〜と感じました。
こういった小さいアニメーションはもちろんのこと、プロトタイプなどに使うのも良いかもしれません。
また、私が使用した感じだと2月中に2度くらいアップデートされていて、かなり活動としては活発なので、今の時点ではまだバグがかなりありますが、改善は期待できそうだと感じました。
ぜひ興味がある方は一度試してみてください!
Sketchのお仕事に関するご相談
Bageleeの運営会社、palanではSketchに関するお仕事のご相談を無料で承っております。
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ぜひお気軽にご相談ください。
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