2018年3月20日
プログラミング
Switchを使ってみる 【これからはじめるReact Native】
目次
はじめに
前回はローディング時のアクション、ActivityIndicator
コンポーネントの使い方をご紹介しました。
今回はSwitch
コンポーネントを使ってみましょう。
Switch
コンポーネントはその名の通り、スイッチボタンを作るコンポーネントです。
今回はこのSwitch
を使い、またONとOFFがわかるようにアラートも出すようにしてみます。
Switchを使ってみる
今回開発するイメージはこちらです。
スイッチがONになると、スイッチがONであることがアラート表示され、スイッチがOFFになるとそちらもアラート表示されます。
今までと同じように、Snack Expo を立ち上げましょう。
https://snack.expo.io/
こちらを実現しているExpoのコードはこちらです。
コードの解説
今回もコードのポイントを解説していきます。
import { Switch, Text, View, StyleSheet } from 'react-native';
こちらでSwitch
コンポーネントをインポートしています。
state = {
switching: false
}
state
の初期化処理です。
switching
にfalse
を初期値として設定しています。
これを後ほどSwitch
コンポーネントの表示状態を表すvalue
に設定します。
ちょっと一言
Switchのvalueについて、デフォルト値はfalseです。つまりここでのstate設定は本来不要です。
今回は、例えば今後デフォルト値をtrueにしたいなどの可能性も考える、またコードの可読性として初期値を明示することでわかりやすくなる、などの点から初期値設定をしています。
switchValue = (value) => {
this.setState({ switching: value });
const switchText = value ? 'ON' : 'OFF';
alert(`今の状態はスイッチ${switchText}です`);
}
ここはスイッチボタンを押されて状態が変わった際に呼ばれるメソッドです。
this.setState({ switching: value });
でswitching
に value
を設定しています。
ここでの引数value
ですが、後ほども解説しますが、スイッチの状態が入ってきます。
const switchText = value ? 'ON' : 'OFF';
こちらは前回解説したconst
を使用し、switchText
という変数に値を設定しています。
value ? 'ON' : 'OFF';
の部分は三項演算子と呼ばれ、
条件 ? 'trueのときの出力:falseのときの出力
という書き方で表されます。
つまり、今回の場合はvalueがtrueのときはON、falseのときはOFFが出力される為、どちらかの値が変数であるswitchText
に設定されるという処理です。
alert(`今の状態はスイッチ${switchText}です`);
こちらではスイッチの状態をアラートで表示していますが、ポイントはテンプレートリテラルを使用している点です。
テンプレートリテラルとは、バッククオート(`)で囲むことで文字列を表すことができることはもちろん、変数の表示や計算なども行うことができます。
変数や計算式を出力する場合は、${変数}
このように${}
で囲みます。
POINT!!
テンプレートリテラルを使わず今回のアラートを表示させたい場合、alert("今の状態はスイッチ" + switchText + "です");
と表示させる必要があります。
特に複数の変数や計算式をまとめたい場合、+を使うとかなり複雑になる為、ぜひテンプレートリテラルを使ってみてください。
const switching = this.state.switching
こちらではswitching
という変数にstate
のswitching
を設定しています。
敢えてstate
を変数に設定しているのは前回の記事で解説しましたね。
<Switch
onValueChange = {this.switchValue}
value={switching}
/>
最後はSwitch
コンポーネントです。
onValueChange = {this.switchValue}
はvalue
の値が変わったタイミング際のイベントを設定します。
ここでは先述のswitchValue
を呼び出しています。
そしてvalue = {switching} では、先程の変数で設定したstate
のswitching
を設定しています。
流れの振返り
今回は少し流れが複雑だったので、振返りをしましょう。
- まず初期化処理で
state
のswitching
にfalse
を代入する。 state
のswitching
の値をrender() 関数のswitching変数に代入する。Switch
コンポーネントで、value
にswitching
(false) が代入される。- スイッチが押される
Switch
コンポーネントのonValueChange
が発動し、state
のswitching
にtrue
が代入され、ON用のアラートが表示される。Switch
コンポーネントのvalue
にswitching
(5で設定したstate
のswitching
)が代入され、スイッチオンの表示がされる。
まとめ
スイッチは、例えばプッシュ通知のオンオフ設定など「オンとオフを切り替える処理」に多く使われます。
小さなパーツではありますがぜひ使いこなせるようにしてみてください。
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