2018年2月18日

プログラミング

APIから値を取得し表示する 【これからはじめるReact Native】

目次

  1. はじめに
  2. データをfetchする
  3. コンポーネントライフサイクル
  4. 実装を行う
  5. まとめ

はじめに

前回は、Expoを使ったReactNativeのアプリ開発についてご紹介しました。

Expoでアプリを作る 【これからはじめるReact Native】

Expoは複雑でカスタマイズしたいようなアプリケーションには向いていませんが、機能が限られているアプリケーションであればとても簡単に開発が可能です。
今回開発するのは、サーバと通信をし、そのデータをリストとして表示するアプリケーションです。

多くのモバイルアプリケーションは、端末上で全てデータを持っているわけではなく、サーバと通信しそのデータを取得し表示するような形となっています。
今回もそういったAPIを使用し、アプリケーション内に取得したデータを表示するものを開発していきます。

データをfetchする

それでは、Expoで新しいプロジェクトを作ります。
App.jsから、APIで値をHTTPリクエストしてみましょう。
こちらのリファレンスにあるように、HTTPリクエストは fetch で行うことができます。
公式リファレンス Networking

POINT!!

fetchでも十分事足りますが、別のHTTPクライアントライブラリが使われることも多いです。特にシンプルな書き方で使えるaxiosというライブラリが人気です。 また、axiosはVue.jsなどでも使われることが多いです。

では、公式サンプルにもある、https://facebook.github.io/react-native/movies.json にGETメソッドでアクセスしてみましょう。
これだけです。
fetch('https://facebook.github.io/react-native/movies.json');
値としてはこれらのものを返してくれます。

{
    title: "The Basics - Networking",
    description: "Your app fetched this from a remote endpoint!",
    movies: [
        {
            title: "Star Wars",
            releaseYear: "1977"
        },
        {
            title: "Back to the Future",
            releaseYear: "1985"
        },
        {
            title: "The Matrix",
            releaseYear: "1999"
        },
        {
            title: "Inception",
            releaseYear: "2010"
        },
        {
            title: "Interstellar",
            releaseYear: "2014"
        }
    ]
}

このmoviesの値をリストとして展開するアプリケーションができそうですね。

では、このfetchメソッドをどこに置くか考えてみましょう。
アプリケーションを立ち上げたタイミングで値を取得してくれたら、その後のリスト展開が上手くいきそうですね。
さて、このタイミングについては、コンポーネントライフサイクルを理解してから実装する必要があります。

コンポーネントライフサイクル

Reactには、コンポーネントライフサイクルと呼ばれるサイクルがあり、そのタイミングで処理を発動することができます。
具体的には「コンポーネントが作成されたタイミング」、「マウント(画面上に表示)されたタイミング」などがあり、公式リファレンスから簡単に列挙していきます。

componentWillMount()

render() 、つまりマウントの前に呼び出されるメソッドです。

componentDidMount()

マウントが終わった後に呼び出されるメソッドです。

componentWillReceiveProps()

新しいpropsを受け取ると呼び出されるメソッドです。

shouldComponentUpdate()

stateやpropsに更新があった際に、マウントの前に呼び出されるメソッドです。

componentWillUpdate()

コンポーネントの更新マウントされる前に呼び出されるメソッドです。

componentDidUpdate()

コンポーネントの更新マウントされた後に呼び出されるメソッドです。

ちょっと一言

componentWill~系のメソッドはReactのVersion16.4でDeprecate (非推奨)となり、今後廃止されていくようです。16.3 and 16.4 releases

POINT!!

普通のJavaScriptやjQueryを触られたことがある方は、window.onload や$(function(){});、$(document).ready(function(){}); などのイベントを見たことがあるかと思いますが、そちらと近いかもしれません。もちろんjQueryなどは実際のDOMを操作するのに対し、Reactのライフサイクルメソッドでは仮想DOMの生成や内部の状態(state)といった要素が関連する点が大きく異なります。

では、今回のケースの場合はどのメソッドを使うべきでしょうか。
アプリケーションを立ち上げたタイミングでfetchが行われ、その後にrender() (描画)される必要がある為、componentWillMount() 内で行うのが良さそうですね。

実装を行う

では、実際にコードを書いていきましょう。
Expoのサンプルコードを極力触らず、元の素材も使いながらシンプルに作っていきます。
出来上がるイメージはこちらです。

App.js

import React, { Component } from 'react';
import { Text, View, ScrollView, StyleSheet } from 'react-native';
import { Constants } from 'expo';

// You can import from local files
import AssetExample from './components/AssetExample';

// or any pure javascript modules available in npm
import { Card } from 'react-native-elements'; // 0.18.5

export default class App extends Component {
  state = { movies: [] };

  componentWillMount() {
    return fetch('https://facebook.github.io/react-native/movies.json')
      .then((response) => response.json())
      .then((responseJson) => 
        this.setState({ 
          movies: responseJson.movies,
          title:  responseJson.title
        })
      )
      .catch((error) => {
        console.error(error);
      });
  }

  renderMusics() {
    return this.state.movies.map(movie =>
        <AssetExample key={movie.title} movie={movie} />
    );
  }

  render() {
    return (
      <View style={styles.container}>
        <Text style={styles.paragraph}>
          {this.state.title}
        </Text>
        <ScrollView>
          <Card title="Local Modules">
            {this.renderMusics()}
          </Card>
        </ScrollView>
      </View>
    );
  }
}

const styles = StyleSheet.create({
  container: {
    flex: 1,
    alignItems: 'center',
    justifyContent: 'center',
    paddingTop: Constants.statusBarHeight,
    backgroundColor: '#ecf0f1',
  },
  paragraph: {
    margin: 24,
    fontSize: 18,
    fontWeight: 'bold',
    textAlign: 'center',
    color: '#34495e',
  },
});

AssetExample.js

import React, { Component } from 'react';
import { Text, View, StyleSheet, Image } from 'react-native';

export default class AssetExample extends Component {
  constructor(props) {
    super(props);
  }

  render() {
    return (
      <View style={styles.container}>
        <Text style={styles.paragraph}>
          {this.props.movie.title}
          ({this.props.movie.releaseYear})
        </Text>
        <Image style={styles.logo} source={require("../assets/expo.symbol.white.png")}/>
      </View>
    );
  }
}

const styles = StyleSheet.create({
  container: {
    alignItems: 'center',
    justifyContent: 'center',
  },
  paragraph: {
    margin: 24,
    marginTop: 0,
    fontSize: 14,
    fontWeight: 'bold',
    textAlign: 'center',
    color: '#34495e',
  },
  logo: {
    backgroundColor: "#056ecf",
    height: 128,
    width: 128,
  }
});

解説

では、App.jsから見ていきましょう。
まず注意するポイントは、ScrollViewです。
import { Text, View, ScrollView, StyleSheet } from 'react-native';

        <ScrollView>
          <Card title="Local Modules">
            {this.renderMusics()}
          </Card>
        </ScrollView>

ScrollViewですが、こちらはその名前の通りスクロールするViewのコンポーネントです。
こうしたAPIから動的に値を取ってくるものなど、件数が多いとどうしてもViewの場合は表示しきれなくなりがちです。この場合にはスクロールしなければ全体を見ることができず、ScrollViewが必要となります。

そして次のポイントは、fetchで取得した値をstateに保存している処理です。

  componentWillMount() {
    return fetch('https://facebook.github.io/react-native/movies.json')
      .then((response) => response.json())
      .then((responseJson) => 
        this.setState({ 
          movies: responseJson.movies,
          title:  responseJson.title
        })
      )
      .catch((error) => {
        console.error(error);
      });
  }

この処理でAPIの取得に成功した場合に、stateのmovieとtitleに値を設定しています。
moviesは配列形式の為に、最初に state = { movies: [] }; と初期化している点もポイントです。

  renderMusics() {
    return this.state.movies.map(movie =>
        <AssetExample key={movie.title} movie={movie} />
    );
  }
          <Card title="Local Modules">
            {this.renderMusics()}
          </Card>

そして、これらでCardの中身にmoviesをmapし、全件を1つずつAssetExampleコンポーネントとしてレンダリングさせています。
その際にmovieの中身も渡していますね。

では、次にAssetExample.jsです。

  render() {
    return (
      <View style={styles.container}>
        <Text style={styles.paragraph}>
          {this.props.movie.title}
          ({this.props.movie.releaseYear})
        </Text>
        <Image style={styles.logo} source={require("../assets/expo.symbol.white.png")}/>
      </View>
    );
  }
}

そして、テキスト部分にpropsに設定したmovieのtitleやreleaseYearを使うことで、APIで取得した値を動的に表示させていることがわかるかと思います。

まとめ

今回はAPIから値を取得し、表示させる処理を実装しました。
またその際にコンポーネントのライフサイクルメソッドも確認しました。
Expoを使っている為、今回実装した内容はすぐにスマホで確認できるはずです。

次回は、レイアウトの整え方などを解説します。

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Eishi Saito 総務

SIerやスタートアップ、フリーランスを経て2016年11月にeishis, Inc.を設立。 マーケター・ディレクター・エンジニアなど何でも屋。 COBOLからReactまで色んなことやります。

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アメリカの大学を卒業後、日本、シンガポールでデザイナーとして活動。

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サーバーサイドエンジニアからフロントエンドエンジニアになりました。主にReact Nativeでのアプリ開発をしています。

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サーバーサイドエンジニア。SIerを経て2019年7月に入社。日々学習しながらRuby on Railsを使った開発を行っています。

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