2021年12月3日

AR開発ツール: Spark AR StudioとLens Studio

目次

  1. はじめに
  2. Spark AR Studio
  3. Lens Studio
  4. まとめ

はじめに

この記事は新しい技術にチャレンジし続けるpalanのアドベントカレンダーDay3の記事です!
昨日は「Figmaのインタラクティブコンポーネントの基本と作り方」についての記事でした。

今回は、世界的に最も広く利用されているSNSのInstagramとSnapChatのARフィルターを開発するツールをご紹介いたします。

Spark AR Studio

概要

Spark AR Studioは、米Facebook社(現Meta Platforms社)が開発・提供する、Instagram用のARフィルター開発ツールです。

Mac OS、Windows向けに開発用のアプリケーションが提供されており、誰でも無料で利用可能です。

フェイストラッキング
  • Fece Mesh: 顔の形状のメッシュに自由にテクスチャを貼れます。
  • 顔の位置・角度

スクリーンショット 2021-11-26 142634.png (136.9 kB)

  • 髪を認識して色付け

スクリーンショット 2021-11-26 134917.png (221.8 kB)

フェイストラッキング(イベント系)

以下の要素をトリガーにしてイベントを発火できます。
ノーコードでも扱えますが、JavaScriptなどを用いて複雑な処理を実装することも可能です。

  • hasMouthOpen:口の開閉
  • hasRightEyeClosed, hasLeftEyeClosed:左右の目の開閉
  • isHappy, isKissing, isSmiling, isSurprised:表情を取得
  • onBlink:まばたき
  • onNod:頷く
  • onShake:頭を振る
  • isLeanedBack, Forward, Left, Right:傾ける
  • isTurnedRight, Left:左右を向く
ボディトラッキング
  • セグメンテーション:Web会議のバーチャル背景のように、人物と背景を分割できます。
  • Animation.gif (3.5 MB)

    ハンドトラッキング

    手の位置を追跡することができます。
    Animation2.gif (5.3 MB)

    平面認識

    カメラに写っている風景から自動的に平面を認識し、そこにオブジェクトを表示することができます。
    スクリーンショット 2021-11-26 134741.png (93.0 kB)

    画像のタップ

    フェイストラッキング等と同様に、画面のタップをトリガーにイベントの発火などが可能です。

    ビデオ通話(ベータ機能)

    Instagramのビデオ通話機能の中にARフィルターを実装することができます。
    ちょっとしたゲームなど、インタラクティブなことができると面白そうです。

    シェーダー

    少し知識のあるエンジニアやデザイナーの方なら、自分でシェーダーを弄って、かなり自由度の高いフィルターを作成することも可能です。
    10000000_359498501748514_7259372767694157423_n.gif (10.8 MB)

    Lens Studio

    概要

    Lens Studioは、米Snap社が開発・提供する、Snapchat用のARフィルター開発ツールです。

    Mac OS、Windows向けに開発用のアプリケーションが提供されており、誰でも無料で利用可能です。

    できること

    基本的な機能としてはSpark AR Studioと変わりませんが、
    Lens Studioはユニークな機能と豊富なテンプレートが特徴です。
    ここではその一部の機能をご紹介いたします。

    ボディトラッキング
    • Skeletal

    上半身のみですが、骨格のトラッキングが可能となっています。
    skeletal_temp_image2.gif (1.1 MB)

    • Full Body Triggers

    ジェスチャーをトリガーとして、様々なイベントを発火させることができます。
    fbtrigger-preview.gif (340.3 kB)

    Pet

    ペットの顔を認識することができます。
    目、鼻、口、頭、耳などの位置が補足可能です。
    pet_template_cat_example.gif (7.5 MB)

    Snap Camera(PC向けアプリ)

    既に使っている方もいるかもしれませんが、PC用に配信されている「Snap Camera」用のARフィルターも、Lens Studioで開発することができます。
    Snap Cameraを使えば、ZoomやGoogle MeetのようなWeb会議システム上で、ARフィルターを使うことが可能です。
    sc_guide_getting_started_select_lens.gif (9.7 MB)

    まとめ

    世界規模で広く利用されている2つのSNSアプリ用のARフィルター開発ツールをご紹介いたしました。

    Spark AR Studioは基本的な機能を抑えた上で、さらにリッチな開発が可能な拡張性が優れており、
    Lens Studioは上で紹介したようなユニークな機能や、PCでも利用可能といった幅広い対応が強みとした挙げられます。

    どちらのツールも、エンジニア以外の方でも簡単にARを作成することができるようになっており、今回紹介しきれなかった非常に沢山の機能があるので、是非触ってみて下さい。
    より詳しい使い方は公式ページのドキュメントや、様々な方が記事を投稿されているので、そちらをご参照ください。
    Spark AR Studio公式サイト
    Lens Studio公式サイト

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