2018年3月27日
プログラミング
React Navigationを使ってみる【これからはじめるReact Native】
はじめに
今まで、この「これからはじめるReact Native」シリーズでは、様々なコンポーネントをご紹介してきました。
全てReact Nativeの公式コンポーネントでしたが、今回は外部ライブラリでナビゲータ機能を持つReact Navigationをご紹介します。
では、そもそもナビゲータとはどのような機能でしょうか。
多くのアプリは1つの画面だけで構成されているわけではありません。
例えば設定画面、またプロフィールの入力画面、記事の一覧画面、記事の詳細画面、といった具合に複数の画面で構成されています。
そういったアプリについて、どの画面からどの画面に遷移させるか、といったハンドリングを行う機能をナビゲータと呼びます。
先述の通り、今回はReact Navigationというライブラリを使用していきます。
POINT!!
React、またReact Native界隈で議論を呼ぶのが、「ナビゲーションのライブラリで何を使うか」です。
react-native-navigationやreact-native-router-fluxなど有名なライブラリがあります。現在は、公式のリファレンスでもreact-navigationが「これを使うと良いよ!」と紹介されていることもあり、今からはじめる方はreact-navigationをおすすめします。
React Navigationを使ってみる
では、React Navigationを使ってみましょう。
通常のReact Nativeアプリ開発においては、package.json
に記載し、npm install
でnode moduleをインストールする必要があります。
今回はExpoを使用し、またExpoがReact Navigationをサポートしていることもありますのでそちらを使用していきます。
今回開発するアプリはこのようなアプリです。
では、いつものようにSnack Expoで開いていきます。
コードの解説
import { StackNavigator } from 'react-navigation'; // 1.0.0-beta.27
こちらでStack Navigator
をインポートしています。
Stack Navigator
は画面(スクリーンとここでは呼びます)に重なるように次のスクリーンが表示される動きをします。
React Navigationにおいては~screenが画面毎に作られる、と考えていただくと良いです。
class HomeScreen extends React.Component {
render() {
return (
<View style={{ flex: 1, alignItems: 'center', justifyContent: 'center' }}>
<Text>ホームページ</Text>
<Button
title="詳細ページへ"
onPress={() => this.props.navigation.navigate('Details')}
/>
</View>
);
}
}
では、次にHomeScreen
のクラスの定義について未定きます。
this.props.navigation.navigate('Details')
こちらは少し長いですが、Details
にナビゲーションしてね、という処理です。
onPress、つまりこのボタンが押されたらDetails
(後ほどscreenの定義があります)にナビゲーションします。
class DetailsScreen extends React.Component {
render() {
return (
<View style={{ flex: 1, alignItems: 'center', justifyContent: 'center' }}>
<Text>詳細ページ</Text>
</View>
);
}
}
次にDetailsScreen
を定義していきます。
コンポーネントの設計については会社や人ごとにルールは異なりますが、screen毎にコンポーネントを作るほうがわかりやすいと思います。
今回はサンプルとして同一ファイルに複数のscreenを作っています。
内容としては難しい点はありませんね。Details画面を表示しています。
const RootStack = StackNavigator(
{
Home: {
screen: HomeScreen,
},
Details: {
screen: DetailsScreen,
},
},
{
initialRouteName: 'Home',
}
);
ここは少しわかりづらいかもしれません。
StackNavigator
の引数として、まずscreen名とそのscreenのクラスを紐付けています。
今回はHome
とDetails
を定義しています。
そして2つ目の引数ですが、initialRouteName
をHome
に設定しています。
こちらは名前の通りですが、初期ルート名(初期スクリーン名)、つまり開いた時点で表示すべきscreenを指定しています。
今回のテーマはHome
のscreenを初期スクリーン名にしていますが、当然こちらをDetails
にしていれば詳細画面が初期画面になります。
export default class App extends React.Component {
render() {
return <RootStack />;
}
}
最後、このApp.jsの出力としてでは、先程screenを定義したStackNavigator
の変数であるRootStack
を返り値としています。
流れの振返り
では、今回も流れを振り返ってみましょう。
- 変数
RootStack
にscreenの設定や初期スクリーンの設定を格納し、App.jsの返り値とする - ホームページの
Button
がクリックされる navigate
メソッドでDetails
が指定され、DetailsScreen
が表示される
まとめ
ナビゲーションはアプリ開発において、非常に大事なポイントです。
ですが、画面を跨ぐ為の処理は少し複雑なことになることも多く、難しい処理でもあります。
React Nativeの公式もサポートするReact Navigation
ですが、まだ不安定な部分もたまに発生します。
これからも様々なナビゲーションライブラリは出てくるかと思うので、公式のリファレンスや更新情報には注目するようにしてみましょう。
React Nativeのお仕事に関するご相談
Bageleeの運営会社、palanではReact Nativeに関するお仕事のご相談を無料で承っております。
zoomなどのオンラインミーティング、お電話、貴社への訪問、いずれも可能です。
ぜひお気軽にご相談ください。
この記事は
参考になりましたか?
5
3
関連記事
2021年8月30日
React Navigation 6.0のStack Navigatorの大きく変わった箇所の変更点をまとめてみた
2021年1月4日
react-native-svgを使ってReact NativeでSVGを扱う
2019年12月23日
Expo Bare Workflow で Firebase Analytics を設定する
2018年12月6日
【React Native】キーボードで画面が隠れる場合の対処法
2018年7月13日
TypeScriptでReact Native開発をする方法2018年最新版
2018年6月29日
React Navigationのタブナビゲーションをカスタマイズしてみよう!
簡単に自分で作れるWebAR
「palanAR」はオンラインで簡単に作れるWebAR作成ツールです。WebARとはアプリを使用せずに、Webサイト上でARを体験できる新しい技術です。
palanARへpalanでは一緒に働く仲間を募集しています
正社員や業務委託、アルバイトやインターンなど雇用形態にこだわらず、
ベテランの方から業界未経験の方まで様々なかたのお力をお借りしたいと考えております。
運営メンバー
Eishi Saito 総務
SIerやスタートアップ、フリーランスを経て2016年11月にpalan(旧eishis)を設立。 マーケター・ディレクター・エンジニアなど何でも屋。 COBOLからReactまで色んなことやります。
sasakki デザイナー
アメリカの大学を卒業後、日本、シンガポールでデザイナーとして活動。
やまかわたかし デザイナー
フロントエンドデザイナー。デザインからHTML / CSS、JSの実装を担当しています。最近はReactやReact Nativeをよく触っています。
Sayaka Osanai デザイナー
Sketchだいすきプロダクトデザイナー。シンプルだけどちょっとかわいいデザインが得意。 好きな食べものは生ハムとお寿司とカレーです。
はらた エンジニア
サーバーサイドエンジニア Ruby on Railsを使った開発を行なっています
こぼり ともろう エンジニア
サーバーサイドエンジニア。SIerを経て2019年7月に入社。日々学習しながらRuby on Railsを使った開発を行っています。
ささい エンジニア
フロントエンドエンジニア WebGLとReactが強みと言えるように頑張ってます。
Damien
WebAR/VRの企画・開発をやっています。森に住んでいます。
ゲスト bagelee
かっきー
まりな
suzuki
miyagi
ogawa
雑食デザイナー。UI/UXデザインやコーディング、時々フロントエンドやってます。最近はARも。
いわもと
デザイナーをしています。 好きな食べ物はラーメンです。
taishi kobari
フロントエンドの開発を主に担当してます。Blitz.js好きです。
kubota shogo
サーバーサイドエンジニア。Ruby on Railsを使った開発を行いつつ月500kmほど走っています!
nishi tomoya
aihara
グラフィックデザイナーから、フロントエンドエンジニアになりました。最近はWebAR/VRの開発や、Blender、Unityを触っています。モノづくりとワンコが好きです。
nagao
SIerを経てアプリのエンジニアに。xR業界に興味があり、unityを使って開発をしたりしています。
Kainuma
サーバーサイドエンジニア Ruby on Railsを使った開発を行なっています
sugimoto
asama
ando
iwasawa ayane
oshimo
異業界からやってきたデザイナー。 palanARのUIをメインに担当してます。 これからたくさん吸収していきます!