2018年12月19日

デザイン

サービスのリブランディングに向けてユーザー利用状況グラフとポジショニングマップ作ってみた

目次

  1. はじめに
  2. 現状を知る
  3.  コンセプト決め、イメージの確認
  4. リブランディングに向けて
  5.  ポジショニングマップの作成
  6.  アプリをポジショニングしてみて
  7. さいごに

はじめに

新しい技術にチャレンジし続けるeishisのアドベントカレンダーDay19です!

昨日は「GatsbyJSとNetlifyCMSでWebサイトを作ろう!」という記事でした。

GatsbyJSとNetlifyCMSでWebサイトを作ろう!

本日は自社サービスのリブランディングに向けた第二弾「自社サービスのUX調査と競合アプリの比較マッピング」という記事を書いてみたいと思います。

ちなみに第一弾の記事は「Sketchのシンボル管理を使ってLP制作!」でした。LPのリデザインをSketchで行い、シンボル管理やレスポンシブ対応といったちょっとしたTipsをご紹介した記事です。

Sketchのシンボル管理を使ってLP制作!

現状を知る

ゆるっぷるのリブランディングをしよう!と社内で話があったのが11月中旬ぐらい。今まで別の業務を行なっていた私はゆるっぷるの存在は知っていても内側の部分は把握できていませんでした。

見やすく使いやすい画面にするにはどうしたらいいか、色合いやコンポーネントはどんなイメージにしようかなどと視覚的なことを先に考えていました。が、これから携わるアプリに対して何もわからない状態でUIの部分を考えるのは失敗の原因になります。

なので、まずは現状把握をしっかりと!
Firebaseを使ってアプリの利用状況やユーザー層、さらにコーポレートサイトの検索流入やキーワードを取得して分かりやすいように資料化して図示してみました。

1.png (165.3 kB)

2.png (169.7 kB)

利用ユーザーの年代や性別を把握をすることで、今どんな人が使ってくれているか、どれくらい使ってくれているのか、ここを改善したら良いのではないか、と課題や目標が見えてきました。

私の完全な先入観では「ゆるっぷる」という名前もあって、男女の比率は半々くらいだろうという考えは見事に砕かれました。思い込みは良くないですね。
もちろん、カップルや夫婦で使ってくれているユーザーが大半を占めますが、親子や友達同士で使ってくれていることは非常に嬉しいですし発見でもありました。

 

コンセプト決め、イメージの確認

3.png (159.3 kB)

次にゆるっぷるに対してのイメージのすり合わせです。
GOODは見てわかる通り、漢字を使っていません。これも私の中のポイントで、「ひらがな」を使うことでより「ゆるっぷるらしさ」が出るのではないかと思い、各ワードはひらがなでリストアップしました。

「ひらがな」と「平仮名」だけでもイメージは違ってきますよね。もちろん、ひらがなが多すぎると逆に年代が低くなり、子供・幼児向けとなってしまうのでメリハリは必要です。

社内のUXチームとすり合わせを行い、ブレがないことを確認します。このコンセプトがチーム内メンバーと差異があると齟齬が発生するので、しっかり共有して皆の思うコンセプトを伝えましょう。

リブランディングに向けて

コンセプトを決めた後もUX調査は続きます。
今回はリブランディングということで、ロゴやアプリアイコンもアップデートする予定です。
ゆるっぷる全体をより素敵なものにしたいと思っているので、体重に関連するアプリを集めて今回はポジショニングマップを作成しました。

POINT!!

ポジショニングマップとは?
ポジショニングマップとは、自社製品・サービスの競争優位性ある独自のポジショニングを導き出す作業を効果的に行う手法の一つを指します。

マーケティング担当者ならおさえておきたい「ポジショニングマップ」の作り方より

ポジショニングマップの作成

複数のカテゴリに沿ったポジショニングマップを作成したのですが、今回は一番カテゴリが大きい「ダイエット」のポジショニングマップを紹介します。

4.png (541.2 kB)

これはApp Storeで検索キーワード「ダイエット 管理/共有」で検索を行なった時に上位に出てきたアプリたちです。

3つにカテゴライズしていますが、「ダイエット」はかなり分けやすいカテゴリでした。

  • モチーフ無し
  • 折れ線グラフ(下がり)
  • 体重計モチーフ

PopWeightはグラフのようにも見えますが、アプリアイコンを初めて見た時に「このアプリはどんな内容なんだろう?」と第一印象が浮かんだので、モチーフ無しとしています。

ここからポジショニングマップを作成します。今回は横軸は色合い(かつ男性的か女性的か)、縦軸はアイコンが具体的か抽象的かとしました。

5.png (267.0 kB)

すごくいい感じにポジショニングできたと思います。
この図からわかる通り、私が調べたダイエットアプリのアイコン群は右上に集中しているのがわかります。

ちなみにゆるっぷるのアイコンはどれだかわかりますか?
正解はオレンジ色のアイコンです。具体的に寄った色合いは暖色(女性的)に少しだけ近いポジショニングとしています。
一目見た時に「体重計だけど…モチーフに振り切っているかな…?」と迷ってしまったこととオレンジ色という男女問わず選ばれる明るい色ということでこの位置に配置しました。

アプリをポジショニングしてみて

ダイエットアプリは比較的女性に特化した暖色系が多いことが分かりました。さらにアイコンはどれも具体的で体重計や折れ線グラフをイメージ化したものが大半でした。

記事内で紹介したポジショニングマップは「ダイエット」に関するものでしたが、実は他に「カップル」「夫婦」「共有」といったカテゴリのポジショニングマップを作成しました。

最終的にゆるっぷるはパートナーと一緒にダイエットをする2人のためのアプリなので、お互いのスマートフォンにゆるっぷるアイコンが入っていても違和感を覚えないデザインにしたい、一目見ただけで体重のアプリだ!となるデザインにしたい…などなどリブランディングに向けて、具体的な課題が見えてきました。

さいごに

利用ユーザーへのインタビュー、使いやすさの改善、色合いやUI部分の見直し、ロゴやアイコンのリデザイン。さらに広告やSNS運用……。やることはたくさんあります!

今回の記事では現状把握をメインにUX調査を行い、比較マッピングを行いました。
リブランディングに向けて、今後も不定期ではありますがbageleeにてご紹介できればと思いますので、ぜひお楽しみに!

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