2021年12月3日
AR開発ツール: Spark AR StudioとLens Studio
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はじめに
この記事は新しい技術にチャレンジし続けるpalanのアドベントカレンダーDay3の記事です!
昨日は「Figmaのインタラクティブコンポーネントの基本と作り方」についての記事でした。
今回は、世界的に最も広く利用されているSNSのInstagramとSnapChatのARフィルターを開発するツールをご紹介いたします。
Spark AR Studio
概要
Spark AR Studioは、米Facebook社(現Meta Platforms社)が開発・提供する、Instagram用のARフィルター開発ツールです。
Mac OS、Windows向けに開発用のアプリケーションが提供されており、誰でも無料で利用可能です。
フェイストラッキング
- Fece Mesh: 顔の形状のメッシュに自由にテクスチャを貼れます。
- 顔の位置・角度
- 髪を認識して色付け
フェイストラッキング(イベント系)
以下の要素をトリガーにしてイベントを発火できます。
ノーコードでも扱えますが、JavaScriptなどを用いて複雑な処理を実装することも可能です。
- hasMouthOpen:口の開閉
- hasRightEyeClosed, hasLeftEyeClosed:左右の目の開閉
- isHappy, isKissing, isSmiling, isSurprised:表情を取得
- onBlink:まばたき
- onNod:頷く
- onShake:頭を振る
- isLeanedBack, Forward, Left, Right:傾ける
- isTurnedRight, Left:左右を向く
ボディトラッキング
ハンドトラッキング
手の位置を追跡することができます。
平面認識
カメラに写っている風景から自動的に平面を認識し、そこにオブジェクトを表示することができます。
画像のタップ
フェイストラッキング等と同様に、画面のタップをトリガーにイベントの発火などが可能です。
ビデオ通話(ベータ機能)
Instagramのビデオ通話機能の中にARフィルターを実装することができます。
ちょっとしたゲームなど、インタラクティブなことができると面白そうです。
シェーダー
少し知識のあるエンジニアやデザイナーの方なら、自分でシェーダーを弄って、かなり自由度の高いフィルターを作成することも可能です。
Lens Studio
概要
Lens Studioは、米Snap社が開発・提供する、Snapchat用のARフィルター開発ツールです。
Mac OS、Windows向けに開発用のアプリケーションが提供されており、誰でも無料で利用可能です。
できること
基本的な機能としてはSpark AR Studioと変わりませんが、
Lens Studioはユニークな機能と豊富なテンプレートが特徴です。
ここではその一部の機能をご紹介いたします。
ボディトラッキング
- Skeletal
上半身のみですが、骨格のトラッキングが可能となっています。
- Full Body Triggers
ジェスチャーをトリガーとして、様々なイベントを発火させることができます。
Pet
ペットの顔を認識することができます。
目、鼻、口、頭、耳などの位置が補足可能です。
Snap Camera(PC向けアプリ)
既に使っている方もいるかもしれませんが、PC用に配信されている「Snap Camera」用のARフィルターも、Lens Studioで開発することができます。
Snap Cameraを使えば、ZoomやGoogle MeetのようなWeb会議システム上で、ARフィルターを使うことが可能です。
まとめ
世界規模で広く利用されている2つのSNSアプリ用のARフィルター開発ツールをご紹介いたしました。
Spark AR Studioは基本的な機能を抑えた上で、さらにリッチな開発が可能な拡張性が優れており、
Lens Studioは上で紹介したようなユニークな機能や、PCでも利用可能といった幅広い対応が強みとした挙げられます。
どちらのツールも、エンジニア以外の方でも簡単にARを作成することができるようになっており、今回紹介しきれなかった非常に沢山の機能があるので、是非触ってみて下さい。
より詳しい使い方は公式ページのドキュメントや、様々な方が記事を投稿されているので、そちらをご参照ください。
Spark AR Studio公式サイト
Lens Studio公式サイト
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