2018年6月8日
プログラミング
GitHub PagesでReactアプリケーションを公開!【作りながら覚えるReact】
はじめに
スマートスピーカーの発音サービスを作りながら、Reactの基礎を学んでいくシリーズの第7弾です。
前回は子コンポーネントの組み立て方とラジオボタンを使っていきました。
今回はできたページをGitHub Pagesで公開していきます。
GitHub Pagesとは
GitHub Pagesとは、その名の通りGitHub上で管理しているリポジトリについて、静的なページとしてホスティングしてくれるサービスです。
GitHubでPublic(公開)として作成すると、簡単にGitHub Pagesの公開が可能です。
早速試してみましょう。
まずリポジトリをPublicとして作成します。
次にGitHub Pagesに公開したいファイルをPushします。
今回は直下にindex.htmlを設置しました。
そしてリポジトリ内のSettingsから
下のほうにいくとGitHub Pagesの設定箇所があります。
こちらを一旦masterブランチに設定してsaveを押します。
これだけでGitHub Pagesで公開されました!
こちらがURLです。
https://eishisaito.github.io/sample/
もちろん独自ドメインを当てたり、デザインのテンプレートを使ったりすることもできます。
Create React AppのGitHub Pages公開
では、Create React Appで作ったソースはどのように公開していけば良いのか、Smart Speakers Commands Speaker(SSCS)を使って解説していきます。
改めてSSCSのフォルダ構成を見るとこのようになっています。
先程のsampleは直下にindex.html
を置くことでGitHub Pagseで閲覧することができました。
今回のSSCSは直下にそれらしき公開ファイルもなさそうですし、どうやらこのままmasterブランチをGitHub Pagesで公開しても、うまく公開できなさそうです。
実際、READ.mdの内容が表示され、Reactアプリケーションとしては表示されません
buildを行う
普段ローカル環境でReactアプリケーションを動かす場合、npm start
で動かしていました。
これはローカルでWebサーバを立ち上げるためのコマンドでした。
今回はGitHub Pagesとして公開するので、そのためにはリリース用のファイル生成(ビルド)する必要があります。
ビルドはこちらのコマンドです。
npm run build
するとbuild
というディレクトリができ、そこの中にリリース用のファイルが生成されています。
JavaScriptやCSS等もパフォーマンスを最適化する為、圧縮されまとめられます。
buildディレクトリ内のファイル
├── asset-manifest.json
├── favicon.ico
├── img
│ └── command_ogp.jpg
├── index.html
├── manifest.json
├── service-worker.js
└── static
├── css
│ ├── main.50fc2243.css
│ └── main.50fc2243.css.map
├── js
│ ├── main.9b14fd23.js
│ └── main.9b14fd23.js.map
└── media
└── alexa5.a9e393bc.jpg
このbuild配下のファイルをpushしてリモートリポジトリに反映したら良さそうですね!
ですが、masterブランチはあくまでもソースコードのmasterであって欲しいので、buildは反映せず別ブランチをリリース用のブランチにすると良さそうです。
そんなときに役立つのがgh-pagesです。
gh-pagesでデプロイをする
gh-pages はGitHub Pagesへのデプロイ(本番への反映)を行ってくれるnpmパッケージです。
まず、こちらのコマンドでインストールします。
npm install gh-pages --save-dev
そしてpackage.jsonを編集しscript内にdeployを追加します。
{
"name": "smart-speaker-commands-speaker",
"version": "0.1.0",
"homepage": "https://eishis.github.io/smart-speakers-commands-speaker",
// ...
"scripts": {
"start": "react-scripts start",
"build": "react-scripts build",
"deploy": "npm run build && gh-pages -d build",
"test": "react-scripts test --env=jsdom",
"eject": "react-scripts eject"
},
// ...
}
これはビルドをnpmコマンドで行い、その後にgh-pagesでデプロイをしてね、というコマンドです。
"deploy": "npm run build && gh-pages -d build",
あとはnpm run deploy
をすれば、ビルド及びビルドファイルをGitHubのリポジトリのgh-pages
{ブランチにpushしてくれます。
あとはここからsourceをgh-pagesブランチとするだけですね!
このようなSmart Speakers Commands SpeakerのサイトがGitHub Pages上にホスティングされます!
公開されたサービスがこちらです。
Smart Speaker’s Commands Speaker (SSCS)
まとめ
今回は今まで作ってきたReactアプリケーションをGitHub Pagesにデプロイする方法をご紹介しました。
GitHub Pagesは便利なことはもちろん、独自ドメインを適用することもできるなど、オープンソースの公開場所としてはとても便利です。
次回は複雑なStateの渡し方などを見ていき、難関のReduxにも挑んでいきます。
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